国際連合(国連 UN)の財政は、加盟国が支払う分担金(apportioned contribution)によってまかなわれる通常予算、および自発的拠出金(voluntary contribution)などによってまかなわれる特別勘定などからなる。分担金は、総会によって加盟国に割り当てられる。国連開発計画(UNDP)、国連児童基金(UNICEF ユニセフ)、国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所などは、主に自発的拠出金によって運営されている。また国連平和維持活動(PKO)の経費は、通常の分担金とは別に、安全保障理事会(安保理)常任理事国に重く、開発途上国に軽い負担率であるPKO特別分担率に従って加盟国に課せられる。かねてより問題とされてきた加盟国による分担金の滞納は、国連の任務の円滑な遂行にとって大きな障害となっている。