人口の年齢構成が、高年齢の方向に移行することで、単に高齢化ともいう。人口高齢化は、多産多死から少産少死への人口転換の必然的な結果として起こり、人口ピラミッドによってその変化が表される。人口高齢化の指標としては、平均年齢、中位数年齢、老年人口割合などがある。中位数年齢とは、生まれたばかりの人から最年長の人まで一列に並べた場合、ちょうど真ん中になる人の年齢であり、この年齢を境に、より年長の人とより若い人の数が等しくなる。老年人口割合とは、老年人口(65歳以上人口)が総人口に占める割合のことで、高齢化率ともいう。この割合が7%を超えると高齢化社会、14%を超えると高齢社会、さらに20%(または21%)を超えると超高齢社会と呼ぶことがある。総務省統計局によれば、日本における65歳以上人口の割合は、1950年には4.9%に過ぎず、70年に7.1%であったが、その後少子化と長寿化により急速に上昇し、2010年には23.0%に達した。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口(出生中位・死亡中位仮定)によれば、60年には39.9%に達する見通しである。日本が世界の高齢化の先頭を走っていることは国際的にも注目されている。国連人口基金(UNFPA)は2012年、国際高齢者デーである10月1日に、グローバルな高齢化問題に注意を喚起する報告を東京から発信した。