アメリカのシエラ・ネバダ・コーポレーションが開発している有人宇宙船。NASA(アメリカ航空宇宙局)の民間有人宇宙船開発促進プランCCDev(Commercial Crew Development)に選定され、補助金の交付を受けて開発中。大気圏内の飛行では胴体が揚力を発生するリフティング・ボディーという形状を採用した再利用型宇宙船で、「デルタ4」「アトラス5」のような使い捨てロケットで打ち上げ、スペースシャトルのように滑空して帰還する。7人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ能力を持つ。NASAの補助金による民間有人宇宙船開発促進計画「CCDev」で、スペースXの「ドラゴン2」(→「ドラゴン」)、ボーイングの「CST-100」と共に開発を競っていたが、2014年9月の選定でドリームチェイサーは落選し、実機開発に進むことができなかった。その後シエラ・ネバダは、ドリームチェイサーを将来型貨物輸送船として使用する提案を行っている。