国際宇宙ステーション(ISS)へ、水、食料、推進剤、新規実験装置、補修部品などを運ぶ無人の補給用宇宙機。ロシアと日本は、国家プロジェクトとして開発した宇宙機を使っているが、アメリカは民間に補助金を出して開発させた宇宙機を買い上げて運用している。ロシアの「プログレスM-1」、日本の「こうのとり(HTV)」、アメリカのスペースX社の「ドラゴン」、同オービタルATK社の「シグナス」の4機種が運用されている。欧州は2008年から14年にかけて補給船「ATV」を5機打ち上げ、運用を終了した。アメリカは17年に民間との物資輸送契約を更改する予定で、新規契約にはスペースX、オービタルATKに加えてロッキード・マーチン社とシエラ・ネバダ社が、それぞれ独自の補給船で応募する姿勢を見せている。