古典力学は17世紀末のI.ニュートンの「プリンキピア」にはじまり、19世紀に解析力学として完成した。力学的自然観は19世紀には熱力学(→「不可逆過程」)、流体力学(→「流体物理」)、電磁気学、統計力学(→「ミクロな法則」)へと広がった。20世紀初頭、M.プランクやA.アインシュタインらにより相対論と量子力学が基本法則に加わり、原子と光を検出・制御する技術が進歩し、素粒子と時空の物理が展開された。21世紀の初頭、ミクロとマクロの間のナノメートル(10-9m)の世界の解明を通して、物理学は物質の科学から環境、生命、情報へと拡大している。