ある感覚刺激を本来の感覚受容以外にも知覚できる現象のこと。音楽を聴くと色を感じる（色聴）、形が見える、数字や言葉が色で感じられる、味わうと皮膚感覚が生じるなど。成人よりも子どもに生じやすく発達とともに少なくなる、遺伝的な要素によって発現するなどといわれているが、いまだ不明の部分が多い。共感覚は、一つの刺激が複数の感覚受容過程を経て混合した感覚が生じるという、実際は誰でももっている正常な脳機能なのだが、その過程を意識できる人がめったにいないという仮説もある。