2016年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の建築部門で開催された展覧会。タイトルのコンスタレーション(=星座)が示唆するように、伊東豊雄とその弟子筋の系譜を紹介し、SANAAの妹島和世と西沢立衛、石上純也、藤本壮介、平田晃久が参加した。同館において現代日本の建築家を主題とする展覧会が催されるのは1991年の安藤忠雄展、2004年の谷口吉生展など過去にも数回しかなく、画期的なことである。展示は世代順であり、伊東から始まって、後半に1970年代生まれの石上、藤本、平田の作品が配置された。そして最後の壁面には、東日本大震災(2011年)後に伊東の呼びかけで発足した被災地のプロジェクト、みんなの家が展示された。この展示は、世界から高く評価されている日本のアバンギャルドな建築家たちの活動を、師弟関係とともに海外に紹介する機会となった。