2016年リオデジャネイロ・オリンピックに向けた選手強化や若手選手の育成を目指し、日本陸上競技連盟が13年5月にフランス陸上競技連盟と結んだ協定。情報交換や練習拠点の共有を図り、双方のレベルアップを狙う。フランスには白人選手で初めて男子100メートルで9秒台を記録したクリストフ・ルメートルがおり、高校生で日本歴代2位の10秒01をマークした桐生祥秀や日本選手権覇者の山縣亮太ら、期待の若手がフランスで合同合宿を実施するプランも出ている。男子棒高跳びで世界選手権6位の成長株、山本聖途にとっては、ロンドン・オリンピック男子棒高跳び金メダリストのルノー・ラビレニは格好の目標。日本勢のヨーロッパ武者修行にはもってこいの拠点になるので、交流の推進が待たれる。フランス側は、15年8月に開催される世界選手権北京大会の準備拠点を確保したいとの意向があるほか、長距離・マラソンの水準が高く蓄積のある日本側のノウハウ吸収を目指しているという。