「鴻毛」はオオトリの羽毛で、それより軽いのだから、文字どおり、吹けば飛ぶような命ということになる。正義のために命を捨てるのは、少しも惜しくないという意味であることはいうまでもない。

〔類〕命より名を惜しむ　
〔対〕身ありての奉公　
〔出〕司馬遷（しばせん）
〔会〕「署長、止めないでください。中にまだ子供がいるんです。消防士として火中の人を助けるためとあれば、命は鴻毛（こうもう）より軽し、であります」「行くんなら能書き並べてないで早く行ってこい」