アウトローを描いたノンフィクションやフィクション小説が人気。『真剣師 小池重明』（団鬼六）は団氏と親交があった伝説の凄腕棋士の話で、単行本・文庫合わせて13万部が売れた。映画にもなった早逝の俳優・金子正次の一生を描いた『竜二 映画に賭けた33歳の生涯』（生江有二）は、新たに映画化。インドの低カーストの女性が様々な迫害を受けつつ盗賊から国会議員にまでなる波乱の生涯を描く『女盗賊プーラン』（草思社）は97年2月の発売以来、上下巻合わせて69万部が売れている。