ブータンシボリアゲハの通称。後ろ羽に大きな赤い紋を持ち、長い3本の尾をなびかせて優雅に飛ぶ姿からこう呼ばれる。約80年前にイギリス人探検家が見つけて以来、再発見されておらず「幻の蝶」とされていたが、2011年8月中旬に、日本蝶類学会の調査隊がブータン東部のタシヤンツェ渓谷の森林で発見した。同年11月15日、来日していたブータンのワンチュク国王より、雄2匹の標本が贈呈され、東京大学総合研究博物館（東京都文京区）と、進化生物学研究所（東京都世田谷区）でそれぞれ保管されている。