2008年10月、日本の麻生太郎首相とインドのシン首相は、両国の安全保障共同宣言を東京で発表した。外相と防衛相の閣僚協議や海上自衛隊とインド海軍との交流、テロ対策の協力などが盛り込まれている。日本がアメリカ以外の国とこの種の安保共同宣言を発出するのは、07年の日豪安保共同宣言につぐもの。インドやオーストラリアなど民主主義的価値を共有する諸国との提携であるが、中国の台頭を前提とした戦略的考慮も働いていると見られる。（→「日印防衛協力」）