村上龍・村上春樹というW村上以降に登場した戦後生まれの作家たちは、「両村上以後の作家」たちとも呼ばれる。中上健次、津島佑子、立松和平、三田誠広などの、一時「青の世代」などと呼ばれた作家群が日本の「近代文学」に連なる最後の世代だとすると（団塊の世代、全共闘世代ともいう）、彼らはまさに「ポスト近代文学」の立場にあるといえる。島田雅彦、高橋源一郎、よしもとばなな、小林恭二、小川洋子などがそこに属する作家たちといえよう。