国立博物館・美術館が2001年4月に独立行政法人化してから5年ほど経過した。独立行政法人とは業務の効率化を進めるために民間の経営手法を行政に取り入れようと始まった制度である。運営交付金方式のため財務諸表の作成が義務付けられたり業務評価を受けるなど、その事業に対する要求水準がある。その水準に到達するためには、今までの入場料金を上げざるを得ないということになった。行政改革の一端が国民に負担を強いる厳しい結果となっている。