こうしたなか、日本を含む周辺諸国と中国の安定にとって、何が求められているのであろうか。私見では、まず地域諸国間において、相互依存・協調の関係が相互不信・敵対の関係より強くなる構造を作っていくことが重要だろう。次に、とくに日米中の間に、安全保障をめぐる包括的な対話フォーラム、平和協力条約のような多国間の枠組みをつくるべきだ。「台頭中国」に対しては、パワー・ポリティックス的なアプローチと相互依存論、制度論のアプローチを組み合わせながら、向き合ってゆくしかない。
台頭する中国の新しい世界戦略
こうしたなか、日本を含む周辺諸国と中国の安定にとって、何が求められているのであろうか。私見では、まず地域諸国間において、相互依存・協調の関係が相互不信・敵対の関係より強くなる構造を作っていくことが重要だろう。次に、とくに日米中の間に、安全保障をめぐる包括的な対話フォーラム、平和協力条約のような多国間の枠組みをつくるべきだ。「台頭中国」に対しては、パワー・ポリティックス的なアプローチと相互依存論、制度論のアプローチを組み合わせながら、向き合ってゆくしかない。