この他にもM.ナイト・シャマラン監督のスリラー映画『スプリット』は、同監督作品の『アンブレイカブル』と世界観がつながっており、次回作『グラス(原題/GLASS 2019年予定)』は『スプリット』と『アンブレイカブル』の両方の続編になると発表しています。また、アクション映画『ジョン・ウィック』シリーズでは、その世界観から新たな別の物語を立てる構想をしており、これらもユニバース化と言えます。
ユニバース化が成立するためには、各作品の権利者が共通である必要があります。例えば、キングコングやゴジラのハリウッド映画化権はレジェンダリー・ピクチャーズが持っており、モンスターバースはレジェンダリー・ピクチャーズのプロジェクト。ダークユニバースを立ち上げるユニバーサル・ピクチャーズは、元々モンスター映画の権利をたくさん持っており、このフレームで過去作を順次リメイクしていく試み。プロデューサーも務めるシャマラン監督のケースは、全部が自分の作品です。ユニバース化のもとに新たな作品を開発していくこともあれば、自分や自社が既に持っている、似たようなコンテンツをユニバース化してまとめることもあるのです。
邦画でユニバース化は成立するか?
邦画では、かつての初期の東宝『ゴジラ』シリーズ=怪獣映画は、まさにユニバース化していました。『ゴジラ』、『空の大怪獣ラドン』、『モスラ』という独立した怪獣映画の後、これらの怪獣たちは『三大怪獣 地球最大の決戦』で『アベンジャーズ』のように共演します。その後の東宝怪獣映画は『ゴジラ対○○』となるので、まずユニバース化があって、次にゴジラを起点としたシリーズ化に至ったのでしょう。
また、『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』、『貞子vs伽椰子(かやこ)』、東映の『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』が共演する映画も多いのですが、どちらかと言うと、それらは夢の共演(競演)系のイベント企画であり、例えば“ルパン・コナンバース”や“リング・呪怨バース”までのユニバース化の構築までは至っていないかなと……。
ユニバース化が成立するかは、“複数の作品や多様なキャラクターを生み続けられる世界観を作れるか”に懸かっています。そして、“世界観をわざわざ作った方がいいジャンルかどうか”も重要です。つまり、そもそも日常を舞台にしている作品なら、独自のユニバースを作る必要はありません。山田洋次監督の『男はつらいよ』と『幸福の黄色いハンカチ』と『家族はつらいよ』をユニバース化するメリットなどないでしょう?
邦画は、こうした日常やティーンのラブコメみたいな話が多いので、ユニバース化を前提とした作品が必要ないのかもしれません。また、仮にユニバース化に着手する場合、全ての権利を映画会社なりプロデューサーが集約して“持てる”ないし“持っている”ことが前提になります。そういう意味では、EXILEを擁するLDH JAPANが手掛けている総合エンターテインメント・プロジェクト『HiGH&LOW』はユニバース化できるかもしれません。そこで展開されるのは、SWORD地区という架空の街を舞台にした近未来アクションで、独自の世界観を作って、まさにユニバース化を構築するためのベースができており、ここから様々なヒーローを生み出すことが可能なフレームだと思います。
筆者が“邦画でこういうのがあったら面白いな”と思うのは、日本の戦国時代をかなり誇張して、『300〈スリーハンドレッド〉』のようなテイストで「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」のそれぞれの映画が作られ、『アベンジャーズ』的に「長篠の戦い」、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』的に「関ケ原の戦い」が描かれるとか、ガメラをリーダーにした怪獣版アベンジャーズでしょうか。
ユニバース化することへの懸念
ユニバース化がもたらすメリットは、そのユニバースに属することによって、個々の作品のブランド価値が上がることです。MCUで言えば『マイティ・ソー』や『キャプテン・アメリカ』、『アイアンマン』等の各シリーズは、『アベンジャーズ』以降に公開された続編の方が前作よりヒットしています。つまり、世界的な大ヒットとなった『アベンジャーズ』の看板を“アベンジャーズ・シリーズ(ないしプロジェクト)”のように各作品が使えるようになり、それがプラスに働いています。選挙で言えば、「アベンジャーズ公認」がもらえるようなもの。芸能人で言えば、「アベンジャーズという強い事務所」に入るようなものです。
その一方で、デメリットもあるかもしれません。例えば、『ザ・マミー』は単体の映画としても十分面白いのですが、明らかに今後のダーク・ユニバースに向けた伏線もあり、それが本編の流れからちょっと浮いている感じがありました。ダーク・ユニバースという構想を知っていれば、すごく楽しく、ワクワクするのですが、このお約束を知らない方にとっては、唐突に思えたかもしれません。つまり、一つの物語の中に、共通の世界観構築を意識した要素をどう紛れ込ませるか、工夫しなければならないのです。
また、各作品の個性と世界観とをどう両立させ、整合させるのか、という問題も出てきます。DCEUが始まる前のバットマン映画、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』シリーズの世界では、バットマン以外にヒーローはいないという設定でした。したがって、ノーラン監督のようなアプローチでバットマン映画を作りたくても、DCEUが存在する限り、その主張は受け入れられないわけです。
他にも、「今までの作品を観ていないと楽しめないのでは?」と思われて、新規層にとって参入しにくい壁を作ってしまうかもしれません。実際、『アベンジャーズ』の公開の時も、「今までの『アイアンマン』とか観ていないとダメですか?」とよく聞かれました。
製作する方にとっては、「一作でも批評的・興業的に失敗すると、ユニバース全体の価値に傷が付くのではないか?」とのプレッシャーも生まれます。
しかし、こうした懸念材料が、裏を返せば、ユニバース化ならではの魅力要素にもなりうるのです。
『アベンジャーズ』
強化スーツをまとうアイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)、超人兵士のキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、神の王子ソー(クリス・ヘムズワース)を始めとするマーベル・コミックスのヒーローたちが作品の枠を越えて集結し、巨大な脅威に立ち向かう。第2作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(監督/ジョス・ウェドン 原題/AVENGERS: AGE OF ULTRON 2015年)を経て、2018年には第3作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(監督/アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ 原題/AVENGERS : INFINITY WAR)が公開予定。
監督/ジョス・ウェドン
原題/MARVEL’S THE AVENGERS
公開/2012年
『スパイダーマン:ホームカミング』
超人的運動能力を獲得しながら未熟な少年ピーター・パーカー(トム・ホランド)が、ヒーローチーム・アベンジャーズに憧れつつ、チームのリーダー的存在であるアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)の助力を得てスパイダーマンとして活躍。挫折しながら、手に余る巨悪に立ち向かう。
監督/ジョン・ワッツ
原題/SPIDER-MAN: HOMECOMING
公開/2017年
『ジャスティス・リーグ』
DCコミックス『スーパーマン』を原作にした映画作品『マン・オブ・スティール』(監督/ザック・スナイダー 原題/MAN OF STEEL 2013年)を起点とした『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(監督/ザック・スナイダー 原題/BATMAN v SUPERMAN: DAWN OF JUSTICE 2016年)を経て、バットマン=ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)とワンダーウーマン=ダイアナ(ガル・ガドット)が、来るべき巨大な脅威に備え、世界に潜むヒーローたちを探し出して、チームを結成する。
監督/ザック・スナイダー
原題/JUSTICE LEAGUE
公開/2017年
『X-MEN』
突然変異により、強大な特殊能力を持つミュータントたちが誕生するようになった世界。その力を悪に使う者たちと、人類を守るために使う、プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)が率いるチームX-MEN(エックスメン)との戦いを描く。第1作のみ『X-メン』(監督/ブライアン・シンガー 原題/X-MEN 2000年)、第2作『X-MEN2』(監督/ブライアン・シンガー 原題/X-MEN2 2003年)以降、邦題は『X-MEN』に変更。第3作『X-MEN: ファイナル ディシジョン』(監督/ブレット・ラトナー 原題/X-MEN: THE LAST STAND 2006年)にて三部作完結。その後、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)を単独主人公に描く三部作が製作された他、前日譚を含む新シリーズが3作品製作されている。
『インクレディブル・ハルク』
かつてキャプテン・アメリカを誕生させ、その後中断されていたアメリカ軍の「スーパーソルジャー計画」を自らの肉体で実験しようとした科学者のブルース・バナー博士(エドワート・ノートン)だが、失敗し、怒りの感情の暴走によって緑色をした不死身の巨人ハルクへ変身してしまうようになる。自らをコントロールできないまま、凶暴に破壊を続けるハルクは、軍から追われる存在となってしまう。『アベンジャーズ』以降、バナー博士はマーク・ラファロが演じている。
監督/ルイ・レテリエ
原題/THE INCREDIBLE HULK
公開/2008年
『キングコング:髑髏島の巨神』
1973年、伝説的な孤島「スカルアイランド(髑髏〈どくろ〉島)」の存在を確認した政府特務機関「モナーク」は、ベトナム戦争から撤退したパッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)の部隊と共に調査隊を結成。ジェームズ・コンラッド隊長(トム・ヒドルストン)たちは島へ上陸するが、キングコングによって壊滅状態に追いやられる。生き延びた隊員たちに、未知の生物たちが襲い掛かる中、瀕死となった島の生物を助け出そうとする戦場カメラマンのメイソン・ウィーバー(ブリー・ラーソン)に対し、コングは心を開いていく。
監督/ジョーダン・ボート=ロバーツ
原題/KONG : SKULL ISLAND
公開/2012年
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』
『ミイラ再生』(1932年)のリメイク作品。アメリカ軍関係者のニック・モートン(トム・クルーズ)らは反乱軍への攻撃の際に、古代エジプトの王女アマネット(ソフィア・ブテラ)の墓を発見。考古学者ジェニー・ハルジー(アナベル・ウォーリス)と共に石棺を空輸するが、輸送機は墜落。ジェニーを除いて全員が死亡。数日後、霊安室に安置されていたニックは突然、無傷で蘇生する。その裏には、かつて王位継承の争いで邪心を持ったために石棺に閉じ込められ、ミイラとなったアマネットの呪いと策謀があった。
監督/アレックス・カーツマン
原題/THE MUMMY
公開/2017年
『GODZILLA ゴジラ』
邦画『ゴジラ』(監督/本多猪四郎 1954年)のハリウッドリメイク作品。15年前に日本の原子力発電所の事故で母を失ったフォード・ブロディ(アーロン・テイラー=ジョンソン)が、事故の真相を探る父と共にその現場を訪れるが、政府特務機関「モナーク」に逮捕される。事故現場には巨大な繭が鎮座しており、羽化した怪獣「ムートー」は核燃料を求めてオアフ島へわたり、行く先々で街を破壊するが、それを阻止するべく、60年の時を経てゴジラが出現する。
監督/ギャレド・エドワード
原題/GODZILLA
公開/2014年
『スプリット』
級友クレア(ヘイリ・ルー・リチャードソン)の誕生パーティーに招かれた女子高生のケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)は、帰る際にマルシア(ジェシカ・スーラ)と共に車で送られることになるが、立ち寄ったショッピングセンターの駐車場で、突然乗り込んできた見知らぬ男に薬物をかけられ、気を失う。彼女らが目覚めた場所は密室。そこに現れた見知らぬ男=ケビン(ジェームズ・マカヴォイ)は23の人格を持つ多重人格者だった。
監督/M.ナイト・シャマラン
原題/SPLIT
公開/2017年
『アンブレイカブル』
132人の乗員・乗客を乗せた列車の事故で、ただ一人無傷で生存した、元フットボール選手のデヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)。自分だけが生き残った理由に悩む彼は、骨の難病のせいで50回に及ぶ骨折を経験している漫画ギャラリーの経営者イライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)と出会う。イライジャは自分の脆弱な肉体とは対極にある「不滅の肉体=アンブレイカブル」の存在を主張する。
監督/M.ナイト・シャマラン
原題/UNBREAKABLE
公開/2001年
『ジョン・ウィック』
愛妻の死により殺し屋を引退したジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が、愛車を狙い、妻からの最後の贈り物である愛犬を惨殺したマフィア組織に単身で乗り込む。銃撃と近接格闘術をミキシングしたアクション“ガンフー”で、立ちはだかるマフィアたちを次々と倒していく。第2作『ジョン・ウィック:チャプター2』(監督/チャド・スタエルスキ 原題/JOHN WICK: CHAPTER 2 2017年)に続き、第3作の製作も発表されている。
監督/チャド・スタエルスキ
原題/JOHN WICK
公開/2015年
『300〈スリーハンドレッド〉』
古代ギリシア時代、100万人のペルシア帝国軍に対し、レオニダス王(ジェラルド・バトラー)の指揮の元、わずか300人で立ち向かったスパルタ軍の激闘を描く。史実の「テルモピュライの戦い」を下敷きにした歴史スペクタクル作品。続編として、エーゲ海を舞台に大規模海戦が展開される『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』(監督/ノーム・ムーロ 原題/300: RISE OF AN EMPIRE 2014年)が製作された。
監督/ザック・スナイダー
原題/300
公開/2007年
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『キャプテン・アメリカ』シリーズの第3作。強大な戦闘能力ゆえに政府機関の管理下に置かれることとなったヒーローチーム・アベンジャーズ。その体制の中で、チームの中心人物であるスティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)とトニー・スターク=アイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)との意見の相違から対立が始まり、新たに登場するヒーローたちを交えてアベンジャーズが決裂していく。
監督/アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
原題/CAPTAIN AMERICA: CIVIL WAR
公開/2016年
『ダークナイト』
ノーラン監督によるバットマン三部作(『ダークナイト』シリーズ)の第2作。史上最悪の凶悪犯罪者ジョーカー(ヒース・レジャー)の出現で混乱に陥るゴッサム・シティーを舞台に、ジョーカーに標的にされ、後手に回るバットマン=ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は苦悩の選択を迫られる。圧倒的な狂気の演技を見せたヒース・レジャーは撮影後に急逝するが、第81回アカデミー賞助演男優賞を受賞。2016年にイギリスのエンパイア誌が行ったツイッター調査「お気に入りの映画7作」で1位を獲得。
第1作は『バットマン ビギンズ』(原題/BATMAN BEGINS 2005年)、第3作は『ダークナイト ライジング』(原題/THE DARK KNIGHT RISES 2012年)。
監督/クリストファー・ノーラン
原題/THE DARK KNIGHT
公開/2008年
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
幼少時に地球から連れ去られ、宇宙のトレジャーハンターとして暗躍するスター・ロードことピーター・ジェイソン・クイル(クリス・プラット)は、凶悪犯罪者専門の収容所に投獄されるが、そこで出会ったガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、ドラックス(デビッド・バウティスタ)、樹木ヒューマノイドのグルート(声/ヴィン・ディーゼル)、毒舌・凶暴アライグマのロケット(声/ブラッドリー・クーパー)と共に脱獄。投獄前にピーターが盗み出していたパワーストーンを狙う「闇の存在」が、この急造ならず者チームに迫る。続編の『ガーディアンズ オブ・ギャラクシー:リミックス』(監督/ジェームズ・ガン 原題/GUARDIANS OF THE GALAXY VOL.2 2017年)も公開。
監督/ジェームズ・ガン
原題/GUARDIANS OF THE GALAXY
公開/2014年
『アイアンマン』
テロリストに襲われ、熱プラズマ反応炉「アーク・リアクター」を胸に埋め込まれることで一命を取り留めた天才発明家トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)が、アーク・リアクターの出力を利用するハイテク強化スーツを開発し、アイアンマンとなってテロリストや犯罪者に迫るシリーズ。第1作『アイアンマン』(監督/ジョン・ファブロー 原題/IRON MAN 2008年)、第2作『アイアンマン2』(監督/ジョン・ファブロー 原題/IRON MAN 2 2010年)、第3作『アイアンマン3』(監督/シェーン・ブラック 原題/IRON MAN 3 2013年)が製作された。
『マイティ・ソー』
神々の世界「アスガルド」の王である父オーディン(アンソニー・ホプキンス)の逆鱗(げきりん)に触れて人間世界へ追放された、無敵の戦士ソー(クリス・ヘムズワース)を描くシリーズ。天文物理学者のジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)やエリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)らに助けられ、傲慢さを自戒し、魔法のハンマー「ムジョルニア」を振るって、脅威に挑む。第1作『マイティ・ソー』(監督/ケネス・ブラナー 原題/THOR 2011年)、第2作『マイティ・ソー ダーク・ワールド』(監督/アラン・テイラー 原題/THOR: THE DARK WORLD 2014年)、第3作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(監督/タイカ・ワイティティ 原題/THOR: RAGNAROCK 2017年)では『アベンジャーズ』シリーズで共演するハルクが参戦。
『キャプテン・アメリカ』
第二次大戦中のニューヨークで、貧弱で小さな体のせいで兵士志願を受け入れてもらえないスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)が、戦略科学予備軍の「スーパーソルジャー計画」によって肉体を強化され、超人兵士キャプテン・アメリカとなって活躍するシリーズ。第1作『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(監督/ジョー・ジョンストン 原題/CAPTAIN AMERICA: THE FIRST AVENGER 2011年)、第2作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(監督/アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ 原題/CAPTAIN AMERICA: THE WINTER SOLDIER 2014年)、第3作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(監督/アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ 原題/CAPTAIN AMERICA: CIVIL WAR 2016年)が製作された。
『ワンダーウーマン』
神により創られた、女性だけが暮らし、世界から隔絶された「セミッシラ島」の王女ダイアナ(ガル・ガドット)が、外界から紛れ込んだ連合国のスパイ、スティーブ(クリス・パイン)と共に大戦中の世界を救うべく、ロンドンへ旅立つ。ダイアナは、毒ガス開発の首謀者ルーデンドルフ総監(ダニー・ヒューストン)の正体を邪神アレスと見抜き、凄惨な戦争の中、秘められた能力を解放し、ワンダーウーマンとして前線へ向かう。
監督/パティ・ジェンキンス
原題/WONDER WOMAN
公開/2017年
『HiGH&LOW』
2014年から始まった、EXILE HIRO企画プロデュースによる、EXILE TRIBEを中心とした総合エンターテインメント・プロジェクト。ドラマ、映画、コミックスの物語を軸に、楽曲制作やライブ活動など様々なメディアをミックスさせて展開するプロジェクトの総称。「SWORD地区」と呼ばれる街の五つのチームの抗争を描くテレビドラマは2期製作され、その後映画化。第1作『HiGH&LOW THE MOVIE』(監督/久保茂昭 2016年)、第2作『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』(監督/久保茂昭&中茎強 2017年)、第3作『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』(監督/久保茂昭&中茎強 2017年)の他、第1作公開後に、雨宮雅貴(TAKAHIRO)・広斗(登坂広臣)兄弟を中心としたスピンオフ作品『HiGH&LOW THE THE RED RAIN』(監督/山口雄大 2016年)も製作された。
ガメラ
1965年に大映が製作した『大怪獣ガメラ』(監督/湯浅憲明)を起点とする全8作の『ガメラ』シリーズに登場する亀型の巨大怪獣。その後、金子修介監督と樋口真嗣特技監督による『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)、『ガメラ2 レギオン襲来』(1996年)、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999年)のリブート三部作が製作された。さらに世界観を一新した田崎竜太監督による『小さき勇者たち~ガメラ~』(2006年)も製作された。