衆議院議員の任期は2009年9月まであり、自民党と公明党は総選挙をできるだけ先延ばしして、現在の議席を維持し続けることが有利になる。そこで「逆転参議院」を使って、早い時期に解散総選挙に追い込みたい民主党との間で、どのような攻防が繰り広げられるかが見どころとなる。
一方で福田首相は、テロ対策特別措置法の継続をはじめ、今後の政策課題の処理に民主党の協力が不可欠なことから、民主党との話し合い路線を打ち出しており、その一環として「話し合い解散」の可能性も示唆している。もしそうなれば、08年度予算が成立した後にも解散総選挙が行われる可能性も考えられる。
日本政治は現在大きな変動の局面に差し掛かっており、福田内閣の下での日本政治は、国民注視のなか、天下分け目の解散総選挙に向けて歩を進めていくことになろう。