確かに、バカッターに非があるのは明白である。しかし、批判が殺到することで社会的に抹殺されたり、アルバイト先を閉店に追い込むというのは、制裁としてのバランスがとれているのだろうか。ルールや迷惑行為の研究者として、この点については違和感を覚える。
研究を進めてきた中で、迷惑行為の本質は“考えないこと”にあるというのが、自分なりの結論である。他人のことを考えないから、自分勝手なことを平気でやれてしまう。また逆の視点から見ると、ちょっと正当化できる理由があれば、無駄に怒りをあらわにしたりする。相手の立場をおもんぱかるというのは、迷惑な行為をしないでおこうと思うだけでなく、無用な不快感を覚えない上でも有効である。バカッターも、投稿する前に少しだけ社会というモノを考えれば、人生を棒に振るような騒動は回避できるのである。