「3Dプリンターで壁ができるよ」って言えば、「じゃあビルも作れるの?」ってことになりますけど、それは今までのように、コンクリートを型枠で固めて鉄筋を入れて作ったほうがはるかに安くできますよっていう話なんです。
むしろ、発想や想像力をふくらませる、ツールとしての活用はどうでしょうか。モノ作りでデザインの幅が広がることは、すごく重要なんです。日本でモノ作りをやる以上、これからは薄利多売ではなく、ユーザーエンドでの考えが必要です。だから政府も、あまり特化したプリンターを作るのではなく、もうちょっと材料開発に力を入れて欲しいですね。そして、もっと身近なツールとして普及させることです。ちょこちょこっと簡単に使えるツールにすれば、もっともっといろんなアイデアが出ると思うんですよね。
3Dプリンターを前に進めるのには、今がまさに適時かもしれません。