K-1の世界戦略
一方、K-1とHERO’Sを運営するFEGは、PRIDEの売却成立が発表されたのと同じ3月27日(現地時間)、ロサンゼルス・メモリアルコロシアムで記者会見を行い、6月2日に10万人を収容できる同会場で「Dynamite!! USA in association with ProElite」を開催することを発表。さらにソフトバンクが同大会のプレゼンティングスポンサー、及び今後もFEGの世界戦略のビジネスパートナーを務めることも明らかになり、会見では孫正義社長からのメッセージも読み上げられた。UFCと手を組んだ形となったPRIDEに対し、K-1は真っ向からUFCに闘いを挑んだのである。かつては日本の地と日本のテレビ局で闘いを繰り広げていたK-1とPRIDEだが、もはや巨大化したアメリカのマーケットは無視できないものとなった。もちろん、日本でもイベントは行われていくだろうが、ビジネスとしての闘いの舞台はアメリカに移ったと言っても過言ではないだろう。PRIDE復活の日はいつになるのか、そして日本発の格闘技イベントがアメリカでも成功を収めるのかどうか? 総合格闘技の新秩序が生まれようとしている。