首都圏連続不審死事件
2009年8月、埼玉県富士見市で、木嶋佳苗被告(12年現在37歳)と交際していた東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん(当時41歳)が駐車場のレンタカー内から遺体で見つかったことを発端に、その後、いずれも被告と交際していた青梅市の寺田隆夫さん(当時53歳)が同年2月に、また千葉県野田市の安藤建三さん(当時80歳)が同年5月に死亡していたことが判明。埼玉県警は10年2月、被告を大出さん殺害容疑で逮捕。警視庁と千葉県警もそれぞれ寺田さん、安藤さん殺害容疑で被告を逮捕。3件の殺人容疑のほか、結婚話を持ちかけ金をだまし取ったとして6件の詐欺や詐欺未遂、1件窃盗容疑で逮捕、起訴された。そのほかに07年8月に死亡した千葉県松戸市のFさん(当時70歳)からも多額の金を得ており、被告が得た金額は計1億円以上となる。このうち2件の詐欺事件に対しては起訴内容を認めている。裁判員による「100日裁判」とも言われる異例の長期裁判となったが、12年4月13日、死刑判決となった。
木嶋佳苗の手記
木嶋佳苗被告が判決当日、朝日デジタルに発表した1万2328字に及ぶ手記。本人の生い立ちや、逮捕以降の生活、社会的なメッセージなどが書かれている。