サウジ戦で先発した攻撃陣のほかにも、ヨーロッパには、大けがから復帰して最近出場時間を伸ばしているFW武藤嘉紀(マインツ=ドイツ)、現在ドイツの2部でプレーするFW浅野拓磨(シュツットガルト)、才能には疑いのないFW宇佐美貴史(アウクスブルク=ドイツ)も声がかかるのを待っている。さらに、3月の2試合には選ばれなかったが、「国内組」でも、昨年12月のFIFAクラブワールドカップで猛威を奮ったFW金崎夢生(鹿島)、Jリーグで最も危険な存在になっているMF齋藤学(横浜FM)、そして昨年代表に定着したFW小林悠(川崎)など、有力な選手たちがいる。
ワールドカップ予選は「勝つことがすべて」という厳しい戦いである。だが同時に、この予選を通じてワールドカップ本大会で戦うことのできるチームを用意する場でもある。「1年後」も見据え、ハリルホジッチ監督が再びコンディションの良い若い力を信じることができるのか、それとも、やはり経験のある本田や香川を頼りにするのか、そこがこの予選勝ち抜きの最大のポイントだ。