大学や教員は、過去のマンガ作品の収集保存、研究に積極的に取り組んでいるものの、学生のほとんどは、過去の作品にそれほど関心を持っていないのだ。
「手塚治虫を読んだことがない」という学生までいる。それどころか、彼らの目の前でマンガを教えているマンガ界のレジェンドたちの作品を読んでいない学生も少なくないのが現状だ。彼らは自分が好きな作品しか読まないし、読もうともしない。
過去のマンガのことを話しても「古臭い」としか感じないようだ。多様な作品に触れることが、自分の作品を豊かにするはずなのだが……。
彼らに、過去の優れた作品の存在を教え、興味を持ってもらうことは喫緊の課題と言えるかもしれない。
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