この15カ条を提示すると、「一緒に寝るのはどうしてもだめですか?」という質問をよく受けます。寝ている間に犬や猫に顔を舐められたり、病原体を吸い込んだりして、経口感染や飛沫感染の危険性がある以上、やはり避けるべきです。けれども、私も犬や猫と暮らす飼い主の一人でもあり、ペットと一緒に眠る幸せは理解できます。どうしても一緒に寝たいという人は、口を舐められないようにせめて就寝時にマスクを着用するなどの対策を講じてください。
また、原因不明の体調不良や不定愁訴があるときには、ペットを飼っていること、動物との接触があったことを医師に伝えてください。過去1年間のペットとの接触歴・状況、今までの経過を箇条書きにまとめ、コピーを渡すのもよいでしょう。
ペット由来感染症で死亡例が報告されれば、「ペットは危険」と大きな騒動になりがちです。大切なペットを感染源にしないためにも、「知るワクチン」を活用し、感染予防を気にかけたつき合いをして、ペットとのよりよい生活を楽しんでください。
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