脳腫瘍は頭蓋内にできる腫瘍の総称で、脳実質の腫瘍、聴神経鞘腫のように脳神経の腫瘍、髄膜の腫瘍に分けられる。肺がん、乳がん、消化器がんなどの脳内転移も起きやすい。脳腫瘍の症状は、脳圧亢進症状と部位に関連した神経症状、精神症状が現れる。CTやMRIによって診断される。治療の原則は手術であるが、放射線療法、化学療法も効果的なものがある。チューブによる組織内照射、ヘルメット状の装置にコバルト60を埋め込んだガンマナイフ療法、重粒子線治療（→「粒子線治療」）など新しい放射線治療もされている。