原子力規制委員会に期待する 「国民の生命と安全」の観点で判断を 田坂広志 (多摩大学大学院教授) 2013/03/01 しかし、もし我が国の原子力規制委員会が、「地層処分」の政策から「長期貯蔵」の政策への転換の道筋を示し、そのための安全規制の考え方の検討を開始するならば、それは、世界に先駆けた新たな取り組みとなるだろう。 そして、福島原発事故を体験した我が国は、世界に先駆け、この核廃棄物の最終処分と長期貯蔵について、先進的なビジョンと政策を打ち出す国際的な責務がある。 原子力規制委員会が、高い志を抱き、この歴史的な責務にも、正面から取り組んでいくことを強く期待したい。 1 2