『ウルトラセブン』の見どころ
『ウルトラマン』に引き続き製作された。遊星間侵略戦争により地球が狙われているという設定で、時代設定は1980年代後半。SF色を強めた作品で、現在も幅広い年代に支持されている。地球人同士の信頼関係にひびを入れることで地球を侵略しようとしたメトロン星人が登場する第8話「狙われた街」(67年11月19日放送)や大国間の軍拡競争の無意味さを皮肉った第26話「超兵器R1号」(68年3月31日放送)などの異色作を多数輩出した。第31話「悪魔の棲む花」(68年5月5日放送)には子役時代の松坂慶子が出演している。また、団体からの抗議を受け、第12話は欠番となっている。
『ウルトラマンA』の見どころ
円谷プロのウルトラシリーズ第5作。ヤプールの魔の手から地球を守るため、北斗星司と南夕子の2人がAに変身して戦う。男女が合体して変身するという画期的なアイデアだったが、設定を生かし切れず、南は月星人の末裔であり月に帰ったというストーリー展開で、第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」(1972年10月13日放送)をもって途中降板している。ウルトラ兄弟の客演やウルトラの父登場も話題を呼んだ。
『秘密戦隊ゴレンジャー』の見どころ
現在まで37作続くスーパー戦隊シリーズの第1作で、本作と第2作の『ジャッカー電撃隊』は石森章太郎(当時)原作。地球侵略を狙う黒十字軍に対抗するため、国連が作った組織イーグルの日本組織がゴレンジャーを結成し戦う。5人が見得を切る場面は、歌舞伎の「白浪五人男」から。野球仮面や機関車仮面など、ユニークな怪人が登場するのも特徴。また、初代キレンジャーがカレー好きであることはあまりにも有名で、後のシリーズで黄色を演じた役者は必ずと言っていいほど、周囲から「カレー食べるの?」と聞かれることになった。
『バトルフィーバーJ』の見どころ
スーパー戦隊シリーズ第3作。エゴス教を信奉する秘密結社エゴスと戦う、国防省とFBIから集められた精鋭部隊がバトルフィーバー隊。シリーズで初めて巨大ロボ「バトルフィーバーロボ」が登場、巨大戦を展開した。紅一点のミスアメリカはアメリカのマーベル・コミック社のキャラクターを原案とした。バトルケニアを演じた大葉健二は、『宇宙刑事ギャバン』など数々のヒーローを好演している。
『大戦隊ゴーグルV』の見どころ
スーパー戦隊シリーズ第6作。暗黒科学帝国デスダークと戦う。戦隊は未来科学研究所という民間組織により任命された。戦う仲間には、当時まだ普及していなかったコンピューターを扱う少年少女コンボイがいる。華麗な新体操技に加え、ゴーグルピンクに変身する桃園ミキを演じた大川めぐみの可憐さはいまだに語りぐさとなっている。
『超新星フラッシュマン』の見どころ
スーパー戦隊シリーズの第10作。改造実験帝国メスにより宇宙にさらわれ、フラッシュ星で育った5人の子ども達が、親探しのためにやってきた地球で、地球侵略をたくらむメスと戦う。しかし、フラッシュ星で育った彼らは、地球の環境に順応できず、次第に「反フラッシュ現象」と呼ばれる症状を起こすようになってしまう。本作からもともとのロボットの他に新ロボットが登場するようになる。前々作の『超電子バイオマン』から、女戦士は2人となっており、映像的に華やかになっているところも見どころだ。
『月光仮面』の見どころ
悪事のあるところにバイクに乗って現れ、困っている人を救う国産初のテレビ特撮ヒーロー。川内康範作詞の主題歌「月光仮面は誰でしょう」も大ヒットした。モノクロで不鮮明な画面が、怪談にも似た不気味な雰囲気を醸し出す。ヒーローものの「原型」がなかった時代の試行錯誤が伝わってくるほか、敗戦の爪痕残る東京の風景も見どころだ。
『ウルトラマン』の見どころ
『ウルトラQ』に続く円谷プロのウルトラシリーズ第2作。M78星雲からやってきたウルトラマンが、地球人ハヤタと一心同体となり地球を守るために戦う。円谷プロの特撮技術を結集した映像は、いまだに色あせない。宇宙開発競争の犠牲となった宇宙飛行士が怪獣ジャミラになってしまう第23話「故郷は地球」(1966年12月18日放送)など、時事色の強い作品も。ウルトラマンがゼットンに倒され、宇宙に帰って行くという最終回「さらばウルトラマン」(67年4月9日放送)も衝撃的。
『仮面ライダー』の見どころ
地球侵略を狙う悪の秘密結社ショッカーによって改造され、脳改造直前に脱出した本郷猛=仮面ライダー1号が戦う。本郷を演じた藤岡弘(現・藤岡弘、)の撮影中の事故による大ケガという事態により、佐々木剛演じる仮面ライダー2号が登場することになる。これが奏功し、現在まで続く人気シリーズとなった。1970年代のライダー人気は圧倒的であり、ライダーキックを真似してケガする子どもが続出。番組で「真似をしないように」と呼びかける異例の事態ともなった。悪の大首領の声を演じたのは先頃亡くなった納谷悟朗。