なでしこジャパン準優勝 快進撃を支えた二つの要素 大住良之 (サッカージャーナリスト) 2015/07/16 バセットがクリアしきれず、ボールがイングランド・ゴールのバーをたたいてゴール内にバウンドしたのは川澄のパスに威力があったからであり、大儀見がイングランドにとって危険極まりないところに走っていたからだった。 決勝戦は残念だった。「なでしこらしさ」を出す前に4点を奪われてしまったからだ。しかしそんな状況でも選手たちは諦めず、最後のホイッスルの瞬間まで懸命なプレーを見せた。その姿勢が、どんなに点差が開いていても試合を決勝戦にふさわしいものとした。 大会の前半は苦戦したが、後半には「なでしこらしさ」が存分に発揮された。その結果得た「ワールドカップ準優勝」。日本のサッカーが、いや日本人が誇りにするに十分な立派な戦いだった。 1 2