第15回:1952年ヘルシンキ大会(開催国:フィンランド)
開催日:7月19日〜8月3日
参加国・地域:69、参加選手数:4955人、17競技149種目
*最も高緯度の都市(北緯60.32)で開催された大会。
*ソビエト連邦(ソ連)が初めて参加した。中華人民共和国(中国)と中華民国は、IOC総会で両国とも参加することが決まり、中国は初参加したが、中華民国は中国の参加に反発して参加を取りやめた。
*レスリングフリースタイルバンタム級で石井庄八がレスリング日本初の金メダルを獲得。
第16回:1956年メルボルン・ストックホルム大会(開催国:オーストラリア、スウェーデン)
開催日:6月10日〜17日(ストックホルム)、11月22日〜12月8日(メルボルン)
参加国・地域:67、参加選手数:3155人、17競技145種目(メルボルン)
参加国・地域:29、参加選手数:159人、1競技6種目(ストックホルム)
*初の南半球開催。
*オーストラリアの検疫制度などが原因で馬を移送することができず、異例の措置として馬術競技のみストックホルムで開催された。
*1956年10月に勃発したハンガリー動乱とスエズ動乱の影響で、スペインやエジプトなどが参加をボイコットした。
*体操男子鉄棒個人で小野喬が体操日本初の金メダルを獲得。小野はローマにも出場し、鉄棒で2連覇した。
第17回:1960年ローマ大会(開催国:イタリア)
開催日:8月25日〜9月11日
参加国・地域:83、参加選手数:5338人、17競技150種目
*アメリカのボクシング選手、カシアス・クレイ(1964年にモハメド・アリに改名)がライトヘビー級で優勝。
*体操男子団体総合で日本代表が金メダルを獲得。
*ウェイトリフティングバンタム級で三宅義信が同競技日本初の銀メダルを獲得。三宅は1964年東京大会とメキシコシティ大会にはフェザー級で出場し、2連覇を達成した。
*自転車男子ロードレースの競技中、デンマーク代表選手が転倒の末に死亡し、興奮剤の使用が確認された。ドーピング対策のきっかけとなった。
*【トピック】「裸足の英雄」:エチオピア代表の陸上選手、アベベ・ビキラが裸足でマラソンを完走し、金メダルを獲得。
*【トピック】「最多連続金メダル記録」:ハンガリーのフェンシング選手、アラダー・ゲレビッチが男子サーブル団体で金メダルを獲得し、ロサンゼルス大会以来6大会連続で金メダルを獲得(団体と個人が混在しているため同一種目ではない)。同記録は未だに破られていない。
第18回:1964年東京大会(開催国:日本)
開催日:10月10日〜24日
参加国・地域:93、参加選手数:5151人、19競技163種目
*初のアジア開催。
*柔道とバレーボールが正式競技に追加。
*ボクシングバンタム級で桜井孝雄が優勝し、同競技では日本初の金メダルを獲得。
*【トピック】「東洋の魔女」:1960年代に最盛を誇った日本の女子バレーボールチームのニックネーム。もともとは、当時の日本で最強と言われた大日本紡績(現・ユニチカ)貝塚工場チームが1961年のヨーロッパ遠征で22連勝した際につけられた異称。東京オリンピックでは、同チームの選手を中心に結成された日本代表チームが、バレーボール女子決勝戦でソ連を破って優勝した。