日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
利尻富士(利尻山)
北海道。高さ1721m。日本最北の「ふるさと富士」で、稜線(りょうせん)が一気に海岸まで伸び、山全体で利尻島を形成している。いたるところに花畑があり、山頂付近は高山植物が群生している。サロベツ原野に沿って、日本海を北上すると、海の中に立つ利尻富士の凛(りん)とした姿は、まさに、最北の富士の名に恥じない美しさである。
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知床富士(羅臼岳〈らうすだけ〉)
北海道。高さ1661m。原始の秘境といわれる知床半島の、中央に位置する最高峰。夏には高山植物が咲き、山頂付近では花畑も見られる。また、山すそのカムイワッカの滝、知床五湖などは、多くの人でにぎわい、観光船で海から眺める知床富士も美しい。知床富士を中心とする自然の宝庫・知床は、世界自然遺産に登録されている。
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