煙霞痼疾
(えんかのこしつ)
雲やかすみに執着する心という意味から、転じて、深く自然の景観を愛する風流の心。「煙霞」は、もや、かすみ。山水のよい景色のこと。「痼疾」は、長い間なおらない頑固な病気という意味。転じて、執着する心の病。
『唐書(とうじょ)―田遊巌伝』に、「高宗幸二嵩山一、(略)親至二其門一。遊巌野服出拝。
〔例〕「煙霞痼疾とでも申しましょうか、定年を機会に、このたび人里離れた田舎へ引っ込むことにいたしました」などのように使う。
〔類〕煙霞之癖(えんかのへき)
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奇麗な花は山に咲く
(きれいなはなはやまにさく)
庭に咲く花よりも野山の自然の花のほうが美しいところから、ほんとうによい物や価値のあるものは、人の知らないところにあるというたとえ。
〔会〕「沖縄だ、北海道だって近ごろ観光地の広告キャンペーンがやたら目につくね」「パックの旅行なんて意味はないよ。自分だけの楽しみを見つけなくちゃ。奇麗な花は山に咲くってことさ」
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目の正月
(めのしょうがつ)
美しいものや珍しいものを見て喜び楽しむこと。「目正月」ともいう。「この寺の秘宝をこんなに間近に鑑賞できるなんて、まさに目の正月ですよ」
〔類〕目の保養
〔語源〕「正月」が一年じゅうでもっとも楽しいときであるところから。
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