櫛風沐雨
(しっぷうもくう)
風を櫛(くし)として髪をとかし、雨で体を洗うという意味から、風雨にあいながら苦労することをたとえていう。
『晋書(しんじょ)―文帝紀』に、「櫛レ風沐レ雨、周旋征伐、劬二労王室一二十有余載」とある。
〔例〕「櫛風沐雨のような生活を続けてきたが、やっと今ごろは生活も安定した」とか、「台風が襲来したとき、村長は人々の先頭に立ってそれこそ櫛風沐雨、被害者の救出につとめた」などのように使ったりする。
〔類〕櫛風浴雨(しっぷうよくう)
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雨垂れ石を穿つ
(あまだれいしをうがつ)
雨垂れのような小さな滴でも、長い時間をかけて落ち続けると岩にも穴があく。小さなことでも根気よく努力すれば、ついには成功に通じることをいう。
〔類〕点滴石を穿つ
〔出〕枚乗(ばいじょう)
〔会〕「あきらめずに頑張り続けることだ」「でも、先のめどもつかないんですよ」「続ければ、そのうちいい結果が出る。雨垂れ石を穿(うが)つのたとえもあるだろう」
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篠を突く
(しのをつく)
雨が激しく降るさまを形容する言葉。「篠突く」ともいう。「駅に着いたら篠を突く雨になり、1時間もタクシー乗り場に並んだ」
〔語源〕束ねた篠竹を地面に突き通す意から。
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