風前の灯火(ふうぜんのともしび)
淵の端に児を置く(ふちのはしにこをおく)
釜中の魚(ふちゅうのうお)
船には水より火を恐る(ふねにはみずよりひをおそる)
降り懸かる火の粉は払わねばならぬ(ふりかかるひのこははらわねばならぬ)
踏んだり蹴ったり(ふんだりけったり)
蚊虻牛羊を走らす(ぶんぼうぎゅうようをはしらす)
平地に波瀾を起こす(へいちにはらんをおこす)
丙丁に付す(へいていにふす)
蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる(へびにかまれてくちなわにおじる)
枕を高くして寝る(まくらをたかくしてねる)
継母の朝笑い(ままははのあさわらい)
眉毛に火がつく(まゆげにひがつく)
真綿で首を絞める(まわたでくびをしめる)
雌牛に腹突かれる(めうしにはらつかれる)
物が無ければ影ささず(ものがなければかげささず)
藪から棒(やぶからぼう)
藪をつついて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)
夜半に嵐あり(よわにあらしあり)
弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)
濫妨の取り残し(らんぼうのとりのこし)
竜頷を探る(りゅうがんをさぐる)
竜の鬚を撫で虎の尾を踏む(りゅうのひげをなでとらのおをふむ)
累卵の危うき(るいらんのあやうき)
我が事と下り坂に走らぬ者なし(わがこととくだりざかにはしらぬものなし)
殃池魚に及ぶ(わざわいちぎょにおよぶ)
禍も三年経てば用に立つ(わざわいもさんねんたてばようにたつ)