国際機構の主要機関が決議などを通して設立する下部機関で、与えられた任務や目的を遂行するために、実際の手足となって活動する。国連児童基金(UNICEF/ユニセフ)、国連大学(UNU)、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)などは、いずれも国連総会が設立した補助機関である。また2006年3月に設立された人権理事会(→「国連人権理事会」)も国連総会の補助機関である。経済社会理事会(経社理 ECOSOC)には、婦人の地位委員会(CSW)、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)などの補助機関がある。これらのうち、ユニセフ、UNU、UNDP、UNHCRなどは、独自の意思決定機関や事務局をもち、ある程度国際連合(国連 UN)から独立した人事権、財政権を有しており、自立的補助機関(autonomous subsidiary organ)と呼ばれる。