私の周りでも、「適度な飲酒」から「病的な飲酒」に、突然移行してしまった人がいた。背景には、仕事のストレスやプライベートな問題などがあったようだ。しかし、その彼女のことを、周りの誰もが「強い」と思っていた。お酒にも強いし、精神的にも強い人。しかし、依存症の前にそんなものはまったくの無力だ。慌てて彼女を病院に連れて行き、今はいい状態を保っている。
生きることは、時に辛く、苦しい。そして、何一つ依存先がない人なんて、一人もいない。逆に「適度な依存先」がたくさんある状態が、「健全な自立した状態」という意見もある。
しかし、依存が度を超してしまったら、専門の病院や自助グループ、ダルク女性ハウスのような場所など、助けてくれる所はたくさんあるのだ。生きづらい世の中を生きる一人として、情報はたくさん持っているに越したことはないのだと、改めて、思った。
次回は6月4日(木)の予定です。