【書誌情報】
『イミダス 現代の視点2021』(集英社新書1042-B)
イミダス編集部 編
発行=集英社
定価=本体価格940円+税
新書 320ページ
ISBN978-4-08-721142-9
2020年11月17日(火)発売予定
【内容紹介】
現代用語事典として1986年に刊行が始まった「情報・知識事典imidas」は、現在はオピニオンやコラム、エッセイを掲載するウェブサイト「情報・知識&オピニオンimidas」として運営されている。
本書には最近の掲載記事から24本を厳選して収録。執筆陣にはジャーナリストや弁護士、研究者、活動家など幅広い分野の専門家が集結している。新型コロナウイルス、政治経済、環境、労働、教育、差別、ハラスメント、全体主義……。日々に流されがちな問題の一つ一つを掘り起こしてみれば、私たちがいま、さまざまな局面で岐路に立っていることがわかるだろう。日本の現在地を俯瞰し、一歩先の未来を読み解くための一冊。
【本書の目次】
はじめに
◆Ⅰ コロナの時代
・コロナ禍だからこそ鍛えたい「自由」と「権利」と「多様性」(想田和弘)
・新型コロナウイルス感染拡大による「心の死」を防げ!(香山リカ)
・新型コロナが若者の生活を直撃! 急増する「バイト難民」(大内裕和)
・「ポストコロナ」をすさんだ「差別」の時代にしないために(安田浩一)
◆Ⅱ 変わる法律・制度
・消費税一〇%時代、新たに導入される「軽減税率」と「インボイス制度」とは?(三木義一)
・水道法改正で本格化する水道事業の民営化(橋本淳司)
・改正入管法による外国人労働者の受け入れ拡大が始まる!(指宿昭一)
・労働法の適用外しで待遇低下は必至?「高齢者雇用安定法」への懸念(伊藤圭一)
・刑法性犯罪規定改正に向けて(山本潤)
・パワハラ防止措置の義務化で、厚生労働省の指針が決定(笹山尚人)
・種子法廃止に続いて「種苗法改定」で、農家に打撃!?(印鑰智哉)
◆Ⅲ 内政・外交のいま
・アベノミクスは賃下げ政策!(明石順平)
・拉致問題、北方領土交渉で「たたき売り」状態の安倍外交(岡田充)
・「日米安保六〇年」日米同盟からみる自衛隊中東派遣の目的とは?(布施祐仁)
・超大型台風被害から考える、これからの防災対策(饒村曜)
・福島第一原発の貯まり続ける処理汚染水は、海洋放出するしかないのか?(満田夏花)
・カジノが日本を食いつぶす!(鳥畑与一)
・アメリカ大統領選挙の行方を変える新ムーブメント(渡辺由佳里)
・内政に火種を抱え、外交で孤立化する習近平政権(安田峰俊)
◆Ⅳ 揺れる社会
・凄惨な事件をどのような言葉で語るか 相模原事件と「一人で死ね」をつなぐもの(荒井裕樹)
・「女」というだけで――東京医大等の不正入試問題、その裁判に行ってきた(雨宮処凛)
・ファシズムは楽しい? 集団行動の危険な魅力を考える(田野大輔)
・国内外で懸念される日本の科学の未来(佐藤文隆)
・歴史学者は「歴史修正主義」とどう向きあうか?(成田龍一)
著者略歴/ライター略歴