【書誌情報】
『いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている』
中島岳志・若松英輔/著
発行=集英社クリエイティブ
発売=集英社
定価=本体価格1800円+税
四六判ソフトカバー 320ページ
ISBN978-4-420-31092-5
2021年11月5日(金)発売
【内容紹介】
なぜ日本の政治家は、ペーパーを読み上げるだけで、表層的な政策論しか語れないのか。誰もが「いのち」の危機に瀕している今こそ、態度や存在から湧き出る「コトバ」によって人々に平穏をもたらすリーダーが、「いのちの政治」の実践が、必要なのではないか。
コロナ危機のさなかに、政治学者・中島岳志と批評家・若松英輔はこの問題意識をもって対話を始めた。
聖武天皇、空海、ガンディー、教皇フランシスコ、大平正芳――5人の足跡を追い、その功績や振舞い、残した「コトバ」を読み解く。さらに芸術家、文学者、現代の政治家たちとの比較や分析を行いながら、縦横無尽に語り尽くす! 新しい次元の政治を拓くための徹底対談。集英社ウェブイミダスの人気連載を書籍化。
【本書の目次】
序章 二〇二〇年春、危機の時代を迎えて
1 聖武天皇は疫病と天災にどう向き合ったのか
2 空海の世界観が教える「参与する」ことの大切さ
3 隣人と分かち合う。ともに飢え、ともに祈る。ガンディーの姿が伝えたこと
4 教皇フランシスコは宗教の壁を超え、声を上げられない人々の「器」になる
5 大平正芳の思想にみる 今の政治が失ったものとは?
終章 二〇二一年秋、「コトバ」を失った時代に
*序章部分(連載1回めと2回目)がこちらから読めます(本書収録の際に、一部加筆修正を行っています)