〈1968年4月4日、アメリカの黒人公民権運動の指導者だったキング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)が暗殺される〉
〈1968年8月20日、同年春から始まったチェコスロバキアの民主化運動「プラハの春」に対し、ソ連が主導して軍事介入し鎮圧した〉
第19回:1968年メキシコシティ大会(開催国:メキシコ)
開催日:10月12日〜27日
参加国・地域:112、参加選手数:5516人、19競技172種目
*初のラテンアメリカ開催。
*ドーピング検査を導入。
*【トピック】「100メートル10秒台の壁」:陸上男子100メートル決勝に出場したジム・ハインズ(アメリカ)が9秒95でゴールし優勝。オリンピックで初めての9秒台を記録した。
*南アフリカがアパルトヘイト(人種隔離)政策のため不参加となった。
*釜本邦茂を擁する男子サッカー日本代表が準決勝まで進み、3位決定戦でメキシコを下して3位入賞。日本サッカー初の銅メダルを獲得。釜本は同大会で7ゴールを挙げ、得点王となった。
*【トピック】「ブラックパワー・サリュート」:「黒人の力を示す敬礼」の意。陸上男子200メートルの表彰式で、アメリカ代表の黒人選手が行った反人種差別パフォーマンス。1位のトミー・スミスと3位のジョン・カーロスは、アメリカで続く黒人差別に抗議する意をこめ、国歌演奏中に頭を深く下に向け、黒手袋をつけた片手を突き上げた。二人はオリンピック憲章(スポーツの政治利用を禁ずる)に違反したとしてアメリカ選手団から除名のうえ強制帰国させられ、アメリカ陸上界からも追放された。2位のピーター・ノーマン(オーストラリア)は白人だったが2人に賛同し、2人と同じバッジをつけて表彰台に立ったことで長く誹謗中傷にさらされた。
第20回:1972年ミュンヘン大会(開催国:西ドイツ)
開催日:8月26日〜9月11日
参加国・地域:121、参加選手数:7134人、21競技195種目
公式マスコット:バルディー。ミュンヘン大会の陸上マラソンコースをかたどったダックスフント。