*夏季オリンピックとしては初めて、開会式がスタジアム以外の場所で実施された。選手団を乗せた船がセーヌ川をパレードし、エッフェル塔に近いトロカデロ広場で開会宣言などが行われた。
*大会理念として「ジェンダー平等」を掲げており、オリンピック史上初めて選手の出場枠が男女同数となった。
*サーフィンは南太平洋にあるフランス領ポリネシアのタヒチ島で行われた。
*【トピック】「AIN」:フランス語の「Athlètes Individuels Neutres」の略で、中立的立場の個人資格選手のこと。2024年パリ大会では、ウクライナへの軍事侵攻を理由に、ロシアとベラルーシの選手は国の代表としての参加が認められず、AINとして参加することになった。AINの選手がメダルを獲得した場合、表彰式では国歌のかわりに独自の曲が流され、国旗のかわりにAINの旗が掲揚される。同大会では、ベラルーシ出身のイワン・リトビノビッチがトランポリン男子で優勝するなど、AINの選手が5種目でメダルを獲得した。
*【トピック】「最多連覇記録」:キューバのレスリング選手、ミハイン・ロペスヌニェスが男子グレコローマンスタイル130キロ級で優勝し、北京大会から5大会連続で金メダルを獲得した。個人種目5連覇は夏季大会史上初の快挙。なお団体競技では、アーチェリー女子団体で韓国代表が優勝。ソウル大会からの10連覇を果たし、自らの連覇記録を更新した。
*【トピック】「選手への誹謗中傷」:2024年パリ大会では、誹謗中傷への大々的な対策が初めて構築された。IOCは、SNSなどインターネット上の不適切な投稿をAIが検知し、自動的に削除する仕組みを導入。また、誹謗中傷を受けた選手がSNSや電話などで相談できる窓口も設置された。大会後、ICOの選手委員会は、会期中に選手や関係者に対する誹謗中傷の投稿が8500件以上確認されたとして、「あらゆる攻撃とハラスメントを最も強い言葉で非難する」という声明を発表した。
*フェンシング男子エペ個人で加納虹輝(かのう・こうき)が優勝し、同競技個人種目で日本初の金メダルを獲得した。
*2024年パリ大会から追加された新競技ブレイキンで、女子種目である「Bガール」に出場した湯浅亜実(ダンサーネームは「AMI」)が同競技日本初のメダルとなる金メダルを獲得。
*北口榛花(きたぐち・はるか)が陸上女子やり投げで優勝。陸上女子のトラック種目およびフィールド種目(投擲および跳躍種目)において、日本初の金メダルを獲得した。
*飛び込み男子10メートル高飛び込みで、玉井陸斗が同競技日本初のメダルとなる銀メダルを獲得した。
*馬術、フェンシング、水泳、レーザーラン(射撃とラン)の総合力を競う近代五種男子個人で、佐藤大宗(さとう・たいしゅう)が準優勝。同競技日本初のメダルとなる銀メダルを獲得した。
*ゴルフ男子で、松山英樹が同競技男子では日本初のメダルとなる銅メダルを獲得。
【予定】第34回:2028年ロサンゼルス大会(開催国:アメリカ)
【予定】第35回:2032年ブリスベン大会(開催国:オーストラリア)