大弁は訥なるが若し(たいべんはとつなるがごとし)
大木は風に折らる(たいぼくはかぜにおらる)
大名の下以て久しく居り難し(たいめいのもともってひさしくおりがたし)
鯛も一人はうまからず(たいもひとりはうまからず)
大勇は勇ならず(たいゆうはゆうならず)
大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)
大利は利ならず(たいりはりならず)
斃れて后已む(たおれてのちやむ)
高きに居て低きを臨む如し(たかきにいてひくきをのぞむごとし)
高きに登るには低きよりす(たかきにのぼるにはひくきよりす)
鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)
鷹は賢けれど烏に笑わる(たかはかしこけれどからすにわらわる)
高みの見物(たかみのけんぶつ)
宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)
宝の山に入りながら空しくして帰る(たからのやまにいりながらむなしくしてかえる)
薪を抱きて火を救う(たきぎをいだきてひをすくう)
多岐亡羊(たきぼうよう)
多芸は無芸(たげいはむげい)
竹と人の心の直なのは少ない(たけとひとのこころのすぐなのはすくない)
蛸の共食い(たこのともぐい)
他山の石(たざんのいし)
多勢に無勢(たぜいにぶぜい)
叩かれた夜は寝易い(たたかれたよるはねやすい)
叩けば埃が出る(たたけばほこりがでる)
叩けよさらば開かれん(たたけよさらばひらかれん)
ただの鼠ではない(ただのねずみではない)
多々益々弁ず(たたますますべんず)
畳の上の水練(たたみのうえのすいれん)
ただより高い物はない(ただよりたかいものはない)
達者趣を嫌わず(たっしゃおもむきをきらわず)