味ない物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
当たって砕けよ(あたってくだけよ)
徒花に実は生らぬ(あだばなにみはならぬ)
頭押さえりゃ尻上がる(あたまおさえりゃしりあがる)
頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)
頭でっかち尻つぼみ(あたまでっかちしりつぼみ)
彼方立てれば此方が立たぬ(あちらたてればこちらがたたぬ)
羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)
後の祭り(あとのまつり)
後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
穴があれば入りたい(あながあればはいりたい)
雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
過ちては改むるに憚ること勿れ(あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ)
過ちは好む所にあり(あやまちはこのむところにあり)
過ちを改めざる是を過ちと謂う(あやまちをあらためざるこれをあやまちという)
過ちを文る(あやまちをかざる)
蟻の穴から堤も崩れる(ありのあなからつつみもくずれる)
急がば回れ(いそがばまわれ)
一気呵成(いっきかせい)
煎り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)
鰻登り(うなぎのぼり)
埋もれ木に花が咲く(うもれぎにはながさく)
得たり賢し(えたりかしこし)
得手に鼻突く(えてにはなつく)
得手に帆を上げる(えてにほをあげる)
追風に帆を上げる(おいてにほをあげる)
斧を掲げて淵に入る(おのをかかげてふちにいる)
終わり良ければ総て良し(おわりよければすべてよし)
鰹節を猫に預ける(かつおぶしをねこにあずける)
渇に臨みて井を穿つ(かつにのぞみていをうがつ)