加藤 なるほど、とにかくよく溶かして泡立ててみます。私たちが嗅いでニオイを感じるくらいなら、猫はもっと感じてるということですからね。
赤星 そうですよね。ニオイや汚れをしっかり落としたいなら、石けんは無添加ではなく、炭酸塩が配合されているものを選んでください。炭酸塩というのはアルカリ剤で、汚れはほとんどが酸性だから、アルカリ性の状態をキープしたほうがよく落ちます。
加藤 私は漂白剤なら何でも落としてくれるんじゃないかと思って、がんがん使ってました。あまり意味がなかったんですね。
赤星 ぜひ石けんをよく溶かして試してみてください。
加藤 はい! 心を入れ替えてやってみます。ありがとうございました。
◆一筆御礼 ~対談を終えて
赤星家の猫たちは、「そこに住んで暮らしている」のだという実感がありました。見事に「赤星家の子どもたち」で、猫らしい猫たちなのに、どこか猫っぽくない雰囲気があったからです。漫画家の自由な発想と猫の自由気ままさは、とても相性がいいのでしょう。その相性の中で、赤星家の猫たちは魅力的な進化をしているのかもしれません。
赤星さんと会った翌日から私は、洗濯方法を変えました。まず洗剤と水だけで洗濯機を10分回し、その後、洗濯物を入れました。乾いた洗濯物のニオイが、これまでと全く違うことに驚きました。ポイントは泡なのだと実感です。だから洗顔も泡で勝負することにしました。十分に泡立てて、そっとなでるように時間をかけて洗いました。しっとりです。赤星さんのお蔭で、私も少し進化し始めています。感謝!

撮影:橋詰かずえ