◆一筆御礼 ~対談を終えて
「犬や猫と暮らすことは民主主義の基本」という内藤さんの言葉は、名言でした。種の違う生きもの同士が、たまたま出会い、同じ時を共有する。その中でお互いに何かを理解し合い、いずれ別れが訪れてもまた出会いがあり、そのつき合いは脈々と続いていく。一見相容れないもの同士が同じ時を共有するために何をするか、そこに民主主義の原点があるということですよね? 「生きもの全体として捉えたときに、自分ちの猫はたまたま今、一緒に暮らしている存在」だという捉え方には私もまったく同感でしたが、それを民主主義と結びつけて考えたことはありませんでした。「大岩純一捜査一課長、ベリーグッドです」と思わずつぶやいてしまいました。このセリフの意味がわからない人は、ぜひ『警視庁・捜査一課長』をご覧あれ。
撮影:上山忍
*の写真は内藤剛志さん提供