何かすごいわかる。わかるよ紫式部!
紫式部と清少納言が生きていたのは、平安時代。今から1000年前の話である。1000年前も、女子たちは「無知装いプレー問題」をめぐって火花を散らしていたのかと思うと、何だか彼女たちを一気に身近に感じてしまう。一方で、1000年経っても同じことで女子が悩んでいることを思うと、人類の進化の無さに愕然ともする。
さて、ナイジェリア出身の女性の言葉から始まった女子の生きづらさについての問題は、平安時代にまで遡り、結局、時空を超えて女たちは似たようなことにイラつき、悩んできたし、今もそれは続いているということがわかった。
これから「無知を装う女」にイラッとしたら、「この憤りは紫式部の時代にもあったのだ」と思うとなんだか優雅な気持ちになれそうだ。
そういう作法で、日々、生きづらい世を生き抜いている。
次回は9月6日(水)の予定です。
無知装いプレー問題を考える
(作家、活動家)
2017/08/02