頭の中が真っ白になった。思いきり、A子のケースと同じではないか。あれは、あの爽やかな笑顔のカミヤは、詐欺師だったのか?
慌ててA子にその旨を伝えると、驚愕した様子。また、その手の詐欺は多くのネット記事にもなっていたのでそれを送る。と、ある記事に「消費者ホットライン」に相談したところ、交渉の結果、半額程度が返ってきたというものがあるではないか。
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A子はすぐに電話。そこで紹介された東京都の相談窓口に電話して事情を話し、当日もらった見積書や工事請負契約書を送付。するとクーリングオフの8日間はとっくに経過しているものの、見積書の記載が適当すぎて特定商取引法の書面不備にあたることから、今からでもクーリングオフができるとのこと。そうして相談員に教えられて業者に「契約解除通知書」を書き、郵送。
また、そのような詐欺業者に工事された場合、配線がめちゃくちゃだったりで危険極まりないとも報道されていたので、東京電力に事情を話して来てもらったところ、交換したと言われた分電盤は交換されておらず、また「開けるだけで10万」と言っていたメーターは開けた形跡すらなかったという。
配線の方はそれほどひどくなかったものの、ネジの緩みなどが何箇所もあったとのこと。ちなみに今回のように急な停電の場合、東電に連絡すれば24時間対応しているとのことで、業者ではなく最初から東電に電話していれば、もっとずっと安く済んでいた可能性大、ということもわかったのだった。
さて、窓口に相談した結果どうなったかというと、初めて電話して約3週間後、大きな動きがあった。相談員がカミヤと粘り強く交渉した結果、全額返還は無理だったものの3割返還が決まったのだ。そうしてすぐに13万円ほどがカミヤから振り込まれたという。
それでも30万円以上は取られているわけだが、A子は「1円も戻ってこないと思ってたからよかった」と晴々した顔で言った。
ということで、もし、あなたの家の電気が突然消えたら――。
今言えるのは、焦ってネット検索の上位に出てきた「即日!」などの業者には連絡しない方がいいかもしれないということだ。
そして今回のことで痛感したのは、暗闇は、びっくりするほど人の判断力も思考力もすべて奪うということ。しかもこれからは、猛暑の季節がやってくる。あれがエアコンが必須の真夏だったら、さらに恐怖を感じていただろう。そしてもっとふっかけられてても、「仕方ない」という気持ちになっていたかもしれない。
とにかく、あまりにも高い勉強代を支払ったA子には、今度何か奢ろうと思う。