【書誌情報】
『主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿』
伊勢崎賢治・布施祐仁/著
発行=集英社クリエイティブ
発売=集英社
定価=本体1,500円+税
四六判ソフトカバー 272ページ
ISBN978-4-420-31077-2
2017年10月26日(木)発売
【内容紹介】
オスプレイ墜落や米兵婦女暴行事件に対して日本はなぜ何もできないのか。
元国連PKO幹部の紛争解決人・伊勢崎賢治と、南スーダンPKO日報問題の仕掛け人・布施祐仁が、戦後から現在まで「占領状態」が続く主権なき「日本」の核心を突く!
ドイツ、イタリア、韓国、フィリピン、アフガニスタン、イラクの駐留米軍と日本における米軍の地位を徹底比較。他国ではアメリカとの地位協定改定を実現し、主権を回復してきたのに、なぜ日米地位協定は1960年の締結以来一度も改定されてこなかったのか。
自国のことを自国で決められない日本。地位協定を改定して主権を回復しなければ、憲法改正の議論をしても仕方がない!
巻末には、アメリカが外国と地位協定の交渉を行う場合の戦略と課題について、赤裸々に書かれた政府機関である国際安全保障諮問委員会の報告書の概要を掲載。
保守/リベラル、改憲/護憲を問わず、日本を考えるすべての人にとって、いまこそ必読の書。
【本書の目次】
はじめに 伊勢崎賢治
序章 主権にあいまいな国
第一章 刑事裁判権
◆ 政府が言う「日本が韓国やドイツより有利」というのは本当か
第二章 基地管理権
◆ 米軍の運用に日本政府の権限が及ばないのは当然なのか
第三章 全土基地方式と思いやり予算
◆ 日本のアメリカへの貢献は不十分なのか
第四章 国連PKO地位協定
◆ 日本は特権を享受するだけで責任を果たさなくてよいのか
第五章 日米地位協定改定案
◆ 改定を実現するために何をすべきか
あとがき 布施祐仁
巻末資料
◆ アメリカ国際安全保障諮問委員会「地位協定に関する報告書」概要部分