【書誌情報】
『浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義』
浜矩子/著
発行=集英社
定価=本体1,300円+税
四六判ソフトカバー 288ページ
ISBN978-4-08-781564-1
2016年11月4日(金)発売
【内容紹介】
景気、物価、経済成長、TPP、消費税、法人税、財政赤字、マイナス金利……経済をめぐる諸問題について、“辛口”エコノミストが基礎から鍛える、学び直しの14講義。
通貨・通商をめぐる各国のせめぎ合いは現代から過去へ“歴史逆走方式”で、移り変わる金融政策は各時代を“同時進行方式”で、と縦横無尽の大検証。歴史に学べば経済の“これから”が立体的に見えてくる! 画期的入門書。
【本書の目次】
はじめに
◆ ミステリー好きの皆さんへ 経済は決してあなたを裏切らない! ほか
第1講義 オリエンテーション 経済の謎はどう解く?
◆ 謎解き事例その一 こうなると、どうなる?
◆ 過去の鏡に照らして今を理解する ほか
第2講義 経済学のはじまり
◆ なぜ、歴史に頼るのか
◆ なぜ『国富論』なのか
◆ 「見えざる手」の真意 ほか
第3講義 経済探偵の絵解き術
◆ 「景気」は「景色」
◆ 経済的風景画の構成要素
◆ 量と値段の関係をどう絵解きするか
第4講義 通貨(1) 通貨に命を吹き込むものは?
◆ 通貨無くして価格無し
◆ 古代人の通貨的知恵
◆ 通貨の通用性は信頼関係の証
第5講義 通貨(2) せめぎ合う通貨と通貨
◆ 通貨の三大機能もやっぱり人間関係次第
◆ 通貨戦争から「管理通貨制」へ ほか
第6講義 通商(1) TPPの正体見れば
◆ 自由貿易をもたらさない「自由貿易協定」
◆ WTO学園対FTA塾 ほか
第7講義 通商(2) 分断と排除の世界に引き戻されないために
◆ 「今」から「戦間期」への逆行を回避するには
◆ イギリスのEU離脱をどう読むか ほか
◆ 通貨の通用性は信頼関係の証
第8講義 租税(1) 政府は市場の「外付け装置」
◆ 政府という名の外付け装置
◆ 消費税とはどんな税?
◆ 租税体系は国の成熟度に見合う ほか
第9講義 租税(2) 税の体系に求められる哲学とは
◆ 法人税減税論議の怪
◆ 求められる21世紀版シャウプ勧告 ほか
第10講義 財政(1) 財政赤字転落への道
◆ 許せる借金、許せない借金
◆ 基礎的収支は黒字が一番?
◆ 財政均衡は至難の道 ほか
第11講義 財政(2) 社会保障費は「敵城の本丸」か?
◆ 通貨無くして価格無し
◆ 「救貧」から「権利」への長い道のり ほか
第12講義 金融政策(1) 移り変わる金融政策の常識
◆ 金融政策が時代を超えて出会う時
◆ 日銀が神様だった頃
◆ 量的緩和政策の登場 ほか
第13講義 金融政策(2) 中央銀行は「政府の銀行」にあらず
◆ 中央銀行の「御用銀行」化はご法度
◆ 金融と財政は正しき相棒コンビになれるか ほか
第14講義 日本経済の今日的風景
◆ 豊かさと貧困の重ね絵
◆ 地下に消えゆく日本の経済風景 ほか