第17回:2002年日本・韓国共同大会(開催期間2002年5月31日~6月30日)
出場国・地域:32
予選参加国・地域:198 出場枠 欧州13.5(+前回優勝国フランス)、南米4.5、北中米カリブ3、アジア2.5(+開催国日本、韓国)、アフリカ5、オセアニア0.5
欧州:アイルランド、イタリア、イングランド、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロベニア、デンマーク、ドイツ、トルコ、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、 ロシア
南米:アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、パラグアイ、ブラジル
北中米カリブ:アメリカ、コスタリカ、メキシコ
アジア: 韓国、サウジアラビア、中国、日本
アフリカ:カメルーン、セネガル、チュニジア、ナイジェリア、南アフリカ
優勝国:ブラジル
得点王:ロナウド(ブラジル) 8得点
優秀選手:オリバー・カーン(ドイツ)、ロナウド(ブラジル)、洪明甫(韓国)、優秀GK:カーン(ドイツ)
決勝:2002年6月30日(横浜)ブラジル2-0ドイツ
グループリーグ表(勝ち点:勝ち3、分け1、負け0。各グループ1位と2位が決勝トーナメント進出)

決勝トーナメント

*第17回の開催地は日本と韓国。ワールドカップ史上初のアジアでの大会、初の2か国による共同開催となった。2か国での開催ということもあり過去最多の試合会場で移動時間が長くなった。それに加えて、アジアのこの時期らしい蒸し暑さのため、選手のパフォーマンスの低下が目立つ大会だった(気候を踏まえて、開催時期を少し早めたが、それによりヨーロッパ各国の国内リーグ終了からのインターバルが短くなったことも否めない)。
*開催国の日本と韓国がともにグループリーグを初めて突破。韓国はイタリア、スペインとの激闘を制し、準決勝のドイツと3位決定戦のトルコには敗れたものの、アジア初ベスト4の偉業を達成。

日本は今大会で記念すべき初勝利、喜ぶ日本代表(中央は松田直樹)(写真:ロイター/アフロ)

決勝トーナメントのイタリア戦でゴールデンゴールを決めた安貞桓。韓国はアジア初のベスト4に(写真:ロイター/アフロ)
*日本は初戦ベルギーに2-2でワールドカップ初の勝ち点1を獲得。続くロシア戦では1-0の初勝利。最終戦のチュニジア戦も2-0で勝利しグループリーグ1位突破を果たした。ただ、決勝トーナメント初戦でトルコに0-1で敗れ敗退した。日本に勝利したトルコは大会を3位で終える大躍進。また韓国との3位決定戦でトルコのハカン・シュキュルが開始11秒でゴールを決め、歴代最速の得点を記録した。
*日本代表の躍進もあり、国内でのワールドカップの盛り上がりは最高潮に。とりわけ、イングランド代表のベッカムは彼の髪型が日本国内で大流行するほどの人気ぶりであった。
また、日本各地が出場国のキャンプ地となったが、なかでもカメルーン代表のキャンプ地となった大分県の旧中津江村(現日田市中津江村)が話題に。カメルーンの到着が大幅に遅れたことや、村民と選手の交流がメディアで連日取り上げられ、村への注目が高まった。同村はワールドカップ後もカメルーンとの交流を続けていた。

今大会のベッカムのこの髪型が日本で大流行。のちに「ソフトモヒカン」として定着。プレーでも前回大会と同じアルゼンチン戦でPKを決めリベンジ。汚名を返上した(写真:ロイター/アフロ)
*前回優勝国のフランスが開会式直後のオープニングゲームでセネガルに敗れた。フランスは、直前の試合で故障した司令塔・ジダンが、わずか1試合の出場にとどまったことも響きグループリーグで敗退した。勝利したセネガルは初出場ながらベスト8となる。
*いくつかの試合で審判の誤審が問題視された。そのため準決勝以降の試合全てがヨーロッパの審判団になるという異例の措置が取られた。
*優勝はブラジル。「3R」と呼ばれたロナウド、リバウド、ロナウジーニョが大活躍。決勝の相手はゴールキーパーのオリバー・カーンを中心にした堅守でここまでわずか1失点のドイツ。ワールドカップ最多4回の優勝を誇るブラジルと同3回のドイツの戦いはこれが初めてであった。前半は0-0で終了、後半ドイツがブラジルを押し込む場面もあったが、逆にブラジルに隙を与え2点を奪われる。ブラジルが大会得点王にも輝いたロナウドの2得点で5回目の優勝を飾った。

準優勝ドイツの堅守の中心にいたカーン(写真:アフロスポーツ)

ワールドカップを掲げるロナウド。大会中にこの奇抜な髪型にして話題に。後年、髪型について自身のケガから話題を逸らすためだったと語っている。(写真:ロイター/アフロ)