第19回:2010年南アフリカ大会(開催期間2010年6月11日~7月11日)
出場国・地域:32
予選参加国・地域:198 出場枠 欧州13、南米4.5、北中米カリブ3.5、アジア4.5、アフリカ5(+開催国南アフリカ)、オセアニア0.5
欧州:イタリア、イングランド、オランダ、ギリシャ、スイス、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、デンマーク、ドイツ、フランス、ポルトガル
南米: アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、パラグアイ、ブラジル
北中米カリブ:アメリカ、ホンジュラス、メキシコ
アジア:オーストラリア、韓国、北朝鮮、 日本
アフリカ: アルジェリア、ガーナ、カメルーン、コートジボワール、ナイジェリア、南アフリカ
オセアニア:ニュージーランド
優勝国:スペイン
得点王:トーマス・ミュラー(ドイツ)、 ダビド・ビジャ(スペイン)、ウェスレイ・スナイデル(オランダ)、ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)5得点
優秀選手:フォルラン、スナイデル、ビジャ、優秀GKイケル・カシージャス(スペイン)
決勝:2010年7月11日(ヨハネスブルグ)スペイン0-0オランダ(延長1-0)
グループリーグ表(勝ち点:勝ち3、分け1、負け0。各グループ1位と2位が決勝トーナメント進出)

決勝トーナメント

*第19回の開催地は南アフリカ。史上初のアフリカ大陸での開催になった。「ブブゼラ」という南アフリカのサッカー観戦には欠かせないチアホーンのようなものが話題に。独特の音色が大音量で各スタジアムに鳴り響いていた。開催国の南アフリカはグループリーグで姿を消し、大会開催国のグループリーグでの敗退はないというこれまでのジンクスが破られた。

「ブブゼラ」を吹く南アフリカのサポーター(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
*優勝はスペイン。ヨーロッパの強豪国のひとつだが、これが初めてのワールドカップ制覇となった(ちなみに欧州以外の開催地では欧州のチームは優勝できないというジンクスも破られた)。前回大会の優勝国のイタリア、準優勝国のフランスがともにグループリーグ最下位で敗退。スペインは、グループリーグ初戦でスイスに敗れるも、そこから立て直し、決勝トーナメントに進む。その決勝トーナメントではすべて1-0の最少得点差で勝利。このスペインをはじめ、これまで攻撃的なサッカーを掲げてきたブラジル、オランダなどの国々も守備を重視するスタイルで挑んだ大会であった。

ワールドカップを掲げるアンドレス・イニエスタ(のちにヴィッセル神戸でも活躍)。スペインの初優勝で大会は幕を閉じた(写真:ロイター/アフロ)
*日本代表は大会前の親善試合で敗れるなど、下馬評は高くなかった。日本は前回大会のあと90年イタリア大会のユーゴスラビア代表やジェフユナイテッド市原を指揮していたイビチャ・オシム監督を招聘。しかし、病に倒れかつてフランス大会を指揮した岡田武史監督が急遽、アジア予選途中から後を継いでいた。その岡田は大会直前に守備を重視した布陣に変更。これが功を奏し、カメルーンとデンマークに勝利。2戦目のオランダ戦こそ落としたものの2位でグループリーグ突破を決めた。しかし、決勝トーナメントでパラグアイにPK戦で敗れ初のベスト8進出は叶わなかった。

本田圭佑(左から3番目)がデンマーク戦でFKを決め日本が先制。このあと日本は遠藤保仁のFK、岡崎慎司の得点で地元開催以外の初のグループリーグ突破を決めた。(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
*アジアのトピックとしては、北朝鮮が44年ぶりの出場。在日朝鮮人でJリーグに所属していた安英学、鄭大世も北朝鮮代表として出場。ただ、ブラジル、ポルトガル、コートジボワールという強豪国との対戦で44年ぶりの勝利とはならなかった。

北朝鮮の安英学(左)がポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド(右)に対峙する(写真:Action Images/アフロ)
*ウルグアイは40年ぶりのベスト4となり古豪復活の兆しを見せた。得点王と優秀選手にも輝いたフォルラン、ルイス・スアレスらを擁して攻撃力が高いチームだった。ただ準々決勝のガーナ戦でのスアレスのプレーが違う意味で注目された。ガーナのペナルティエリア内での決定的な得点機会をハンドで阻止したのだ。スアレスは退場となり、ガーナはPKを獲得したが失敗。その後、PK戦でウルグアイが勝利したことで、このスアレスのハンドは世界中で物議をかもした。

準々決勝ガーナ戦、ウルグアイのスアレス(右)のハンドの瞬間(写真:ロイター/アフロ)