第18回:2006年ドイツ大会(開催期間2006年6月9日~7月9日)
出場国・地域:32
予選参加国・地域:198 出場枠 欧州13(+開催国ドイツ)、南米4.5、北中米カリブ3.5、アジア4.5、アフリカ5、オセアニア0.5(今大会より前回優勝国の出場権がなくなる)
欧州:イタリア、イングランド、ウクライナ、オランダ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、セルビア・モンテネグロ、チェコ、ドイツ、フランス、ポーランド、ポルトガル
南米:アルゼンチン、エクアドル、パラグアイ、ブラジル
北中米カリブ:アメリカ、コスタリカ、トリニダード・トバゴ、メキシコ
アジア: イラン、韓国 、サウジアラビア、日本
アフリカ: アンゴラ、ガーナ、コートジボワール、チュニジア、トーゴ
オセアニア:オーストラリア
優勝国:イタリア
得点王:ミロスラフ・クローゼ(ドイツ) 5得点
優秀選手:ジネディーヌ・ジダン(フランス)、ファビオ・カンナバーロ(イタリア)、アンドレア・ピルロ(イタリア)、優秀GKジャンルイジ・ブッフォン(イタリア)
決勝:2006年7月9日(ベルリン)イタリア1-1フランス (延長0-0、PK戦5-3)
グループリーグ表(勝ち点:勝ち3、分け1、負け0。各グループ1位と2位が決勝トーナメント進出)

決勝トーナメント

*第18回の開催地はドイツ。東西統一後初の開催国となった。前回優勝国の予選免除がなくなり、ブラジルも予選を戦って出場権を得た。
*FIFAは前回大会での誤審問題を重く受け止め、これまでアトランダムに選ばれていた主審、副審を、意思の疎通が比較的容易な同国出身の組み合わせに統一し、その組み合わせを試合ごとに変更しないことにした。また試合中にはインカムで連絡を交わすなどジャッジの精度向上と厳格化を図った。しかし、その厳しさからか、決勝トーナメント1回戦ポルトガル対オランダでは、大会史上初、1試合で両チームそれぞれ2人ずつ計4人にレッドカード、イエローカードは最多タイの16枚に及んだ。今大会の退場者総数は28人にも上り史上最多であった。

決勝トーナメント1回戦ポルトガル対オランダはイエローカード、レッドカードが飛び交う荒れた試合になった(写真:アフロ)
*このような状況下、日本からは上川徹が前回大会に続き審判に選ばれる。グループリーグのポーランド対エクアドル戦、イングランド対トリニダード・トバゴ戦、さらに決勝トーナメント3位決定戦ドイツ対ポルトガル戦の主審を担当し、日本人として初めて同一大会3試合の笛を吹いた。また副審として廣嶋禎数(よしかず)も選ばれており、アジアのひとつの国から2人以上の審判が選ばれた初めての大会となった(廣嶋も上川とともに上記3試合の副審を務めた)。
*ジーコ監督率いる日本代表は、海外で活躍する中田英寿、小野伸二、稲本潤一、中村俊輔、高原直泰ら「黄金世代」がチームの中心になり今大会での躍進が期待された。しかし、終わってみれば1分け2敗でグループリーグ敗退。チームのエース・中田は今大会で現役引退を表明した。

試合後ピッチに倒れこむ中田英寿(写真:築田純/アフロスポーツ)
*中田のほか、ジデディーヌ・ジダン(フランス)、オリバー・カーン(ドイツ)、ルイス・フィーゴ(ポルトガル)、パベル・ネドベド(チェコ)ら世界各国でスーパースターが今大会限りでの代表または現役引退となる大会になった。
*優勝はイタリア。4度目のワールドカップ制覇となった。決勝の相手はフランス、6年前のEURO2000の決勝と同じカードであった。ともに堅守を武器に勝ち上がったため、堅い試合が予想されたが前半に動く。フランスがPKを獲得し、これをジダンが冷静に決め先制。イタリアもマルコ・マテラッツィのヘディングで前半のうちに追いつく。その後は膠着(こうちゃく)状態が続き延長戦へ。延長110分にのちのちまで語られることになる事件が起きる。ここまでチームを引っ張り、この試合での現役引退を表明していたジダンがマテラッツィに頭突きをして退場。自らの花道を飾ることはできなかった。

延長後半にマテラッティに頭突き。ジダンにとってこれが最後のワールドカップとなった(写真:Action Images/アフロ)

優勝したイタリアは登録選手23人全員が自国リーグ(セリアA)に所属していた(写真:Enrico Calderoni/アフロスポーツ)